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設計ウインドウ

Syndiy では「(仮想的な)部品」どうしの接続および設定値によって音の生成のしかたを作ります。
これは「設計ウインドウ」で行います。
ここでの設計と音色プログラムは、1つのファイルに保存されます。



部品
「部品」を追加するには、「設計メニュー」の「部品を追加」から部品を選びます。
「部品」の左側は「入力端子」、右側は「出力端子」です。
1つの「出力端子」から、複数の「入力端子」に接続できます。

「端子」どうしの接続では、間に1つだけ水平区間を使用できます。
信号が左から右に向かうよう配置し、逆方向の接続を最小限にすると良いでしょう。

OUTPUT
部品「OUTPUT」は最終的な音声出力を表します。
「OUTPUT」は1つだけ使用できます。
直接もしくは間接的に「OUTPUT」に接続されている部品だけが動作します。
(他に「JKO」(ジャック出力)に接続されている部品も動作します)

処理負荷
右上には「処理負荷の概算見積もり」を表示します。
上側は実際に動作する部品の「処理負荷」の合計です。
下側の括弧内は、実際には使用されていない(動作しない)部品も含めた「処理負荷」の合計です。
処理負荷は「発音数」設定によっても変化します。



上図の例では、「SW」(スイッチ)が「OFF」の状態で(表示では区別できません)、「VCO-1」だけが「OUTPUT」に接続されています。
「VCO-1」だけが「実際に動作」し、「VCO-2」は動作しません。
「実際に動作」する場合の「処理負荷」の合計概算が「24%」です。
仮に「VCO-2」も動作した場合の「処理負荷」の合計概算が「48%」です。
(たとえば、「SW」を「Add」(加算)に換えると、「VCO-2」も常に動作します)

部品を置いただけでは「処理負荷」の合計概算に含まれません(括弧内にも)。
「OUTPUT」(もしくは「JKO」)に直接もしくは間接的に接続されている部品だけが含まれます。

「処理負荷の概算見積もり」は、特定の条件での実測値をもとに算出したものです。
実際に使用する部品の組み合わせ、数、接続などによって、「実際の処理負荷」とは同じにはなりません。

SyndiyCore の仕組み上、「処理負荷」がどんなに小さくても、「絶対に音の途切れは起きない」ということは保証できません。
SyndiyIO を介した操作や MIDI 入力に対する反応が遅い場合は、「実際の処理負荷」が大きく、動作に余裕がないことの表れです。
音の途切れが発生しやすくなる目安となります。

設計段階で 100% 未満を目標とし、実機(SyndiyCore)での動作確認で変更/調整するのが良いでしょう。

パソコンの方が性能が高いので、「試奏」で問題なくても、SyndiyCore では性能不足である場合があります。
逆に、「試奏」中にメニューなどの画面操作によって音が途切れる場合があります。
このような音の途切れは SyndiyCore には該当しません。

試奏
「試奏」を選択状態にすると、パソコンの音声出力で音を確認できます。
MIDI 入力を使用できる場合、「MIDI」と表示します。
外部 MIDI キーボードで「KBD」のノート/ゲート信号を発生できます。
パソコンの音声出力のサンプリングレートが 44.1 kHz ではない場合、SyndiyCore での発音とは音質が異なる可能性があります。

受信 MIDI チャンネルは「1」に固定です。
使用する MIDI 入力装置は、
メニューの「MIDI 入力」で指定します。

鍵盤の図をマウスでクリックしてノート/ゲート信号を発生できます。