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SyndiyCore

SyndiyCore(シンディ コア)は、Sipeed 社製 Lichee Zero Dock シングルボードコンピューター(以下 LzD と略器します)を利用したものです。
Syndiy においては、シンセサイザーとしての音の生成を行います。

ご使用前の動作確認
ご使用になる前に、必ず動作確認を行ってください。

まず、付属の USB ケーブルでパソコンと接続してください。
これで電源を供給できます。
数秒後に、基板上の LED が「緑」で点灯することを確認してください。
もしパソコンに USB Type-A コネクターがない場合、お手数ですがユーザー様で変換ケーブルもしくはアダプターを用意してください。

次に、EtherNet でパソコンと接続してください。
数秒後に、基板上の LED が「水色」で点灯することを確認してください。
(「緑」と区別つきにくいかもしれません)

最後に、パソコン上の「SyndiySet」の「装置メニュー」で「ファームウェアを更新」が選択可能な状態であれば、SyndiyCore が動作し、認識されていることになります。


結線
LzD には 2.54 mm 間隔、15 穴、2列の外部接続端子があります。
下図の写真の向きに対応した端子説明を参考にしてください。
ここで説明していない端子には何も接続しないでください。
「ピン番号」は LzD の回路図に合わせたものです。
SyndiyCoreLzDピン番号LzDSyndiyCore
IOTXUART1 TX2LED GREEN
IORXUART1 RX4LED BLUE
UART2 TX6
MIDI INUART2 RX8
10
12
14GNDGND
163.3V(出力)3.3V
18
20
22
24
26
28
5V5V(入力)30
ボタン側 EtherNet 側

電源
電源は +5V、0.3A 以上です。
AC アダプターなどを利用できます。
これは SyndiyCore だけに必要な電流です。
SyndiyIO や USB/オーディオ インターフェースにも給電する場合は、その分多くの電流が必要です。

USB
USB Micro-B コネクターによって USB/オーディオ インターフェースと接続します。
SyndiyCore では USB ホストとしてのみ動作します。
SyndiyCore 商品には、元の LzD に付属の USB 変換アダプターを同梱していますが、しっかりした接続には不向きですので、ユーサー様にて別途用意していただく方が良いでしょう。

USB/オーディオ インターフェースは、「USB Audio 1.0」または「USB Audio 2.0」という標準規格に準拠したものを使用できます。
このような製品は、「USB オーディオ クラス コンプライアント」(compliant)などと表記されている場合があります。
44.1kHz に対応しているものが必要です。
解像度が 24bit 以上のものを推奨します。
SyndiyCore での使用においては、16bit 以下では音量が下がった時に音質悪化が顕著です。

基板上の音声出力コネクターからの出力には対応していません。

別の方法として、LzD には 1.27 mm 間隔、30 穴、2列の外部接続端子があります。
(このうち半分は上記 2.54 mm 間隔、15 穴、2列の端子と共通です)
ここに USB コネクターと同じ信号があります。
下図の写真の向きに対応した端子説明を参考にしてください。
LzD 1.27LzD 2.54ピン番号LzD 2.54LzD 1.27
-1-
UART1 TX2LED GREEN
-3-
UART1 RX4LED BLUE
-5-
UART2 TX6
-7-
UART2 RX8
-9-
10
-11-
12
-13-
14GND
-15-USB DP
163.3V(出力)
-17-USB DN
18
-19-
20
-21-
22
-23-
24
-25-
26
-27-
28
-29-
5V(入力)30
ボタン側 EtherNet 側

SyndiyIO との接続
SyndiyIO との通信は1線、半二重で、オープンドレイン的動作が必要です。
SyndiyIO の「COMM」と接続してください。
SyndiyCore の端子電圧は 0 〜 3.3V に収まるようにしてください。
本格的にはレベル変換 IC やコンパレーターなどを利用できますが、下図のような簡易回路でも動作します。
ダイオードは一般的な小信号用シリコンダイオードを使用できます(1S1588 など)。


MIDI 直接入力
外部からの MIDI 入力は、USB/MIDI インターフェースの他に、シリアル直接入力も行えます。
一例を示します。
実際に使用するインターフェース IC に応じて付加部品を検討してください。
SyndiyCore の端子電圧は 0 〜 3.3V に収まるようにしてください。


LED 表示
SyndiyCore(LzD)には LED が付いています。

動作状態表示
電源投入直後消灯
システム起動中速く点滅(2Hz)
初期プログラム動作遅く点滅(1Hz)
SyndiyCore プログラム動作点灯

動作状態表示
EtherNet リンク未確立消灯
EtherNet リンク確立点灯

同じ信号が外部接続端子にも出ています(上記参照)。
Low で点灯です。
電源投入から SyndiyCore プログラムが動作し始めるまでやや時間があり、何らかの表示がある方が良いかもしれません。
一例として、「緑」表示の反転を使用し、「電源投入で点灯、起動完了で消灯」が考えられます。

初期プログラム
SyndiyCore プログラムの不具合などで正常に動作しない場合、「初期プログラム」が動作する状態に留まります。
このとき、「緑 LED」が遅く点滅(1Hz)します。
この状態で「SyndiySet」から「ファームウェアを更新」によって、SyndiyCore プログラムを変更できます。

ボタン
SyndiyCore(LzD)には4個のボタンが付いています。