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SyndiyIO

SyndiyIO(シンディ アイオー)は、Microchip 社製 PIC18F47Q43 マイコンを利用したものです。
SyndiyCore と通信し、スイッチや可変抵抗器などの状態読み取り、および LED 表示を行います。

結線
40 個の端子のうち、入出力に利用できるのは 34 個です。
入出力に使用できる端子の中で、デジタル入力、アナログ入力、デジタル出力を順に割り当てます。
機能ピン番号-----ピン番号機能
IO1140IO34
IO2239IO33
IO3338IO32
IO4437IO31
IO5536IO30
IO6635IO29
IO7734COMS
IO8833COMM
IO9932VDD
IO101031GND
VDD1130IO28
GND1229IO27
IO111328IO26
IO121427IO25
IO131526IO24
IO141625IO23
IO151724IO22
IO161823IO21
IO171922IO20
IO182021IO19

1番目の端子(ピン番号 1)はデジタル入力(Di)としてのみ有効に機能します。
アナログ入力とした場合は常に「0」になります。
デジタル出力とした場合は何も出力されません。

<例>
デジタル入力(Di)  8 個
アナログ入力(Ai) 12 個
デジタル出力(Do) 14 個
とした場合のピン割り当て
機能ピン番号-----ピン番号機能
Di1140Do14
Di2239Do13
Di3338Do12
Di4437Do11
Di5536Do10
Di6635Do9
Di7734COMS
Di8833COMM
Ai1932VDD
Ai21031GND
VDD1130Do8
GND1229Do7
Ai31328Do6
Ai41427Do5
Ai51526Do4
Ai61625Do3
Ai71724Do2
Ai81823Do1
Ai91922Ai12
Ai102021Ai11

電源
電源は +5V での使用を推奨します。
SyndiyCore 用の +5V 電源と同じものを利用できます。
15mA 程度です。
(これ以外に、可変抵抗器や LED 用の電流が追加で必要です)
詳しくはデータシートを参照してください。
2個の VDD 端子に接続します。
各 SyndiyIO のなるべく近くで 0.1uF の電源バイパスコンデンサーを接続してください。

通信
最大 16 個までの複数の SyndiyIO を接続できます。
SyndiyCore に接するものから順に装置番号 1、2、3、...となります。


デジタル入力
デジタル入力(Di)にスイッチを接続するには、下図のようにしてください。
SyndiyIO にはプルアップ抵抗が内蔵されています。


アナログ入力
アナログ入力(Ai)に可変抵抗を接続するには、下図のようにしてください。
10kΩ 以下のものを使用してください。


デジタル出力
デジタル出力(Do)に LED を接続するには、下図のようにしてください。
SyndiyIO はオープンドレイン動作になります。
各端子の電流は最大 3mA 程度としてください。
(近年の LED は 1mA 未満でも十分明るく発光します)


デジタル出力(Do)に設定した端子に、誤って可変抵抗を接続して電源電圧に近い電圧が印加されると、大きな電流が流れ、故障する可能性があります。
通電前に、十分な接続確認を行なってください。

分圧スイッチ(VDSW
均等に分割した電圧を SyndiyIO のアナログ入力(Ai)で読み取り、接続されている物理的なモーメンタリー スイッチの押下を検出します。
スイッチと同数の抵抗器が追加で必要になりますが、SyndiyIO の使用端子数を減らすことができます。
ただし、複数のスイッチの同時押下は検出できません。


R0 はおおよそ 10kΩ 程度以下になるようにしてください。
また、R1 〜 R(N-1) の合計もおおよそ 10kΩ 程度以下になるようにしてください。

下記に使用抵抗値例を挙げます。
誤差 5% のものですが、カッコ内は誤差 1% のものでの代案です。
(すべての場合の動作確認を行ってはおりませんので、ユーザー様で検証/確認してください)
N23456
R010k4.7k3.3k2.2k2.2k
R110k2.2k1k560430 (470)
R26.8k2.2k1k680
R36.8k1.8k1.1k (1k)
R45.6k2.2k
R56.8k

パッチ式シンセサイザー
Syndiy では「パッチ式シンセサイザー」を擬似的に製作できます。
(パッチ状態は音色プログラムとして記録できます)


出力ジャック(JKO)に接続する SyndiyIO は、入力ジャック(JKI)のものと同じか、装置番号がより小さい(SyndiyCore により近い)必要があります。
入力ジャックは、デジタル入力(Di)のほか、アナログ入力(Ai)を使用した VDSw にも接続できます。
(VDSw の分割数は少なめにする必要があります)