目次

操作子

可変抵抗器(ポテンショメーター)やスイッチなどの操作子を表します。
POT
可変抵抗器(ポテンショメーター)を表します。


可変抵抗器で電圧を分圧し、SyndiyIO のアナログ入力(Ai)で読み取ります。
この時の電圧の最小値(GND)に対応する出力値を「Minimum」に設定します。
同様に、電圧の最大値(SyndiyIO の電源電圧)に対応する出力値を「Maximum」に設定します。
「Division」を指定すると、出力値を均等に分割します。
たとえば、「Minimum」が「0」、「Maximum」が「1」のとき、「Division」を「4」にすると、
 0.0、0.25、0.5、0.75、1.0
の5通りの出力になります。

「Curve」は入力電圧に対する出力の変化のしかたです。
「B」は直線比例です。
「A..」は入力電圧が低い部分では出力の変化が少なく、入力電圧が高い部分では急になります。
「A15」は入力電圧が範囲の中央の時、出力は 15%、「A25」は 25% です。
「C..」は「A..」とは逆に、入力電圧が低い部分では出力の変化が急で、入力電圧が高い部分では少なくなります。
「C15」は入力電圧が範囲の中央の時、出力は 85%(100 - 15)、「C25」は 75%(100 - 25)です。



いずれも実物の可変抵抗器のカーブを忠実に再現しているわけではありません。

Syndiy では実際には「A15」は 12.5%、C15 は 87.5% として動作します。

ここでの設定は、使用する可変抵抗器が「B カーブ」であることが前提です。
ここでの設定を「B」にすると、使用する可変抵抗器の変化カーブをそのまま利用できます。

「Interpolate」(補完)を使用すると、出力値がなめらかに変化します。
(「Division」が設定されている場合は無効です)
ただし、「処理負荷」が増加します。
必要最小限なものにだけ使用する方が良いでしょう(音量調節など)。

SW
切り替えスイッチを表します。
SyndiyIO のデジタル入力(Di)(もしくは「VDSW」)で操作します。
「OFF」と「ON」の2つの状態があり、どちらか一方に接続されている部品群だけが実際に動作します。
(「処理負荷」を軽減できます)


JKO
出力ジャックを表します。
SyndiyIO のデジタル出力(Do)へ、接続検知信号を出力します。
「OUTPUT」と同様に、ここに接続されている部品群は「処理負荷」の概算に含まれます。

JKI
入力ジャックを表します。
SyndiyIO のデジタル入力(Di)(もしくは「VDSW」)から、「JKO」による接続検知信号を検出します。
これにより、擬似的なパッチング式シンセサイザーを製作できます。
「OUTPUT」に直接/間接的に接続されている「JKI」に、「JKO」が結線されると、その「JKO」に接続されている部品群は実際に動作します。

VDSW
分圧スイッチ(分割電圧スイッチ)を表します。
これは均等に分割した電圧を SyndiyIO のアナログ入力(Ai)で読み取り、接続されている物理的なモーメンタリー スイッチの押下を検出します。
スイッチと同数の抵抗器が追加で必要になりますが、SyndiyIO の使用端子数を減らすことができます。
ただし、複数のスイッチの同時押下は検出できません。
(設計図上でどこにも接続されませんが常に動作します)


「Division」で分割数(スイッチ数)を設定します。
「SW」および「JKI」で使用するには、「デジタル入力 ウインドウ」で割り当てます。