目次

シーケンス メニュー




時刻を移動
シーンの実行時刻を変更します。



「続くすべてのシーン」の時刻を早める場合、移動先の時刻と元の時刻の間にあるシーンは削除されます。


始点を検出
シーンに割り当てられている DMX ファイルの始点時刻の候補を検出し、「始点」に設定します。




切り取り
シーンに割り当てられている DMX ファイルの始点/終点時刻の間を別ファイルに保存します。
終点が始点以前の場合は、終点指定は無効で、最後のデータまで使用されます。
保存されるファイル名は、元のファイルとは異なる必要があります。


開始空白を埋める
シーンに割り当てられている DMX ファイルの、ユニバースごとの先頭部分の空白(データがない期間)を埋めます。

通常の記録操作では、各ユニバースの記録開始時点の状態も記録されます。
(「Art-Net の記録/再生について」)
また、上記の「切り取り」などの編集操作でも、先頭時点の状態が適宜記録されます。

しかし、記録開始後少し遅れてからあるユニバースのデータを初めて受信した場合、記録開始時点にはそのユニバースの状態は記録されません。
このような先頭部分のデータがない期間を「開始空白」と呼ぶことにします。
シーン(シーケンス)再生中に、「開始空白」がある DMX シーンに切り替わる時、最初のデータが記録されている時刻まで、全チャンネルが「0」のデータが出力されることになります。

このような動作が望ましくない場合、対処法として、
  • シーンの「範囲」の「始点」を遅らせる。
  • 「切り取り」(上記)で「始点」を遅らせたデータを作成する。
    がありますが、副作用として、データ先頭からの時刻がずれます。

    別の方法として、「開始空白を埋める」を使用すると、データの先頭時刻に各ユニバースの最初の状態を記録し直します。
    この場合、データ先頭からの時刻がずれません。



    保存されるファイル名は、元のファイルとは異なる必要があります。
    先頭時刻より後、なおかつ「空白」未満の時刻に最初のデータがあるユニバースが対象になります。
    (「空白」以降に最初のデータがある場合は、意図した空白とみなし、変更しません)

    開始空白が埋められたユニバースがある場合、そのうちの最も長い空白時間長を結果表示します。
    対象の空白がない場合、「開始空白はありません。」と結果表示します。


    併合 (旧形式シーケンスのみ)
    選択されているシーンの DMX データを併合(マージ)し、1つの DMX ファイルとして保存します。
    各シーンの「ファイル」、「範囲」(始点、終点)、「値」、「速度調節」設定が使用されます。
    「終点」が「始点」以前の場合は、終点指定は無効で、最後のデータまで使用されます。
    全シーンの「始点」が揃えられ、併合結果の先頭時刻「0」になります。
    保存されるファイル名は、元のファイルとは異なる必要があります。

    併合手順
    1. 併合作業用の一時的なシーケンスを作成します。
    2. シーンをいくつか作成し、併合する DMX データを割り当てます。
      各シーンの「時刻」を適宜設定し、確認再生できるようにします。
    3. 必要に応じて「範囲」(始点、終点)、「値」、「速度調節」を設定します。
    4. 併合するシーンを選択状態にします。
    5. メニューから「併合」を実行します。
    6. シーンをひとつ作成し、併合結果の DMX データを割り当てます。
      シーンの「時刻」を適宜設定し、確認再生できるようにします。
    7. 再生して確認します。
    8. 必要に応じて上記「3、4、5、(6、)7」を繰り返します。

    連結 (旧形式シーケンスのみ)
    連続的に選択されている一連のシーンを再生するのと同等の DMX データを、1つの DMX ファイルとして保存します。
    各シーンの設定が使用されます。
    選択範囲の下端が最後のシーンの場合、最後のシーンは繰り返しません。
    必要に応じて終了時刻を指定するための空シーンを追加してから実行してください。
    保存されるファイル名は、元のファイルとは異なる必要があります。


    速度計算
    DMX データの再生速度調節値を算出するための補助機能です。



    すでに速度調節されている場合は、算出された値を加算してください。
    例えば、「速度調節」が「1.00」に設定してある状態で、上図のように「10 分で 1 秒早い」場合、あらたに「0.83」を設定してください。
    (1.00 - 0.17 = 0.83)


    予定表を使用
    予定表機能を使用します。
    「予定表」を使用中は、チェックマークが付きます。

    ボタン
    ボタン設定ウインドウ」を表示します。

    自動再生
    自動再生設定ウインドウ」を表示します。

    電源断
    電源断の検出時に実行するシーケンスを設定します。
    電源断遅延」を併用する必要があります。



    外部起動設定
    外部制御によるシーケンス再生開始方法を設定します。
    外部起動を使用中は、チェックマークが付きます。

    補助再生器
    補助再生器を設定します。
    1つでも補助再生器が設定されている場合は、チェックマークが付きます。

    装置同期
    装置同期を設定します。
    装置同期を使用中は、チェックマークが付きます。

    マスターフェーダー
    DMX データの全ユニバース、全チャンネルの値を、外部制御により一括調節します。
    ここでは制御に使用する DMX チャンネルを指定します。



    シーン実行によって直前の DMX 出力状態がフェードアウトするとき、直前の DMX 出力状態の調節は、フェードアウト開始時のマスターフェーダー状態よりも下げる調節のみ有効です。
    たとえば、マスターフェーダーが 50% の状態でフェードアウト開始した場合、マスターフェーダーを 50% より高くしても、直前の DMX 出力状態はフェードアウトし続けますが、チャンネル値が増えることはありません。
    実行開始したシーンの DMX 出力は、常にマスターフェーダーで調節できます。


    BGM
    ここで指定した「シーケンス」の音声のみを、繰り返し再生します。
    他の方法で起動されたシーケンスとは独立しています。




    音声チャンネル変換
    音声チャンネル変換設定ウインドウを開きます。
    (新形式シーケンスを使用時のみ有効です)


    モニター表示
    設定中の DMX シーンが「実行中」の場合、再生中のデータの概略を表示します。
    ネットワークをモニター」(設定 メニュー)の選択により、動作が変わります。
    レコーダーモードを参照してください)
    ユニバース一覧内でダブルクリックすると、詳細モニターウインドウが開きます。
    ユニバース一覧内でクリックすると、表示するユニバースを指定できます。



    表示更新は間欠的で(とくにユニバース数が多い時)、すべての DMX データをもれなく表示するわけではありません。
    そのため、「チャンネル数」表示は必ずしも正確ではありません。
    (チャンネル数がより少ないあるいはより多いデータが含まれている可能性もあります)


    シーケンス形式
    再生専用モード」で使用するシーケンス形式を選択します。



    旧形式」/「新形式」を切り替えても、それぞれの既存のシーケンスデータは保持されます。
    シーケンスを起動する各種付加機能(予定表など)での割り当ては新/旧共通です。
    (たとえば新形式で割り当てたシーケンスは、旧形式に切り替えると適切に実行されません)

    ただし、「旧形式」から「新形式」に切り替えるとき、「新形式」のシーケンスが1つもない場合、「旧形式」を「新形式」に自動的に変換します。
    (逆は行いません)
    シーケンスを起動する各種付加機能(予定表など)での割り当ては保持されますので、新形式に変換されたシーケンスが起動されます。
    このように自動変換されたシーケンスでも、「新形式」で実行する場合、おもに以下のような違いがありますので、ご注意ください。