目次

音声再生

DIAheart は、DMX データ再生と同時に、音声ファイルを再生できます。





音声ファイルの使用
再生に使用する音声ファイルは、コンピューター上のファイルを DIAheart へ転送することで使用できるようになります。
音声ファイルを転送するには、「装置制御ウインドウ」右側の「音声」ボタンを選択して音声ファイル一覧を表示し、一覧の中にドラッグ/ドロップします。
DIAheart 自体は、WAV ファイル、リニア PCM フォーマットのみに対応しています。
 ビット数/サンプル:16 〜 32(正確には、サンプルあたり2〜4バイト)
 チャンネル数:任意
 サンプルレート:任意(44.1 〜 48 kHz を推奨)
その他のフォーマットおよびエンコードの音声ファイルは、DIAheartSet が自動的に変換してから転送します。
変換にはシステム提供の機能を利用します。
変換可能なフォーマットおよびエンコードはシステムにより異なります。
変換できない場合は、専用アプリケーションなどで別途変換してください。

音声ファイルの削除
音声ファイル一覧で選択したファイルを、「編集」メニューの「削除」で削除できます。


音声出力装置
音声出力には、市販の USB オーディオ インターフェースを使用します。
そのうち、「USB Audio 1.0」または「USB Audio 2.0」という標準規格に準拠したものを使用できます。
このような製品は、「USB オーディオ クラス コンプライアント」(compliant)などと表記されている場合があります。
表記がない場合の目安として、「Mac(OS X)用のドライバーが不要」があります。
(クラス コンプライアントでも、Windows 用のドライバーのインストールが必要な場合があります)

製品例
TASCAM US-2X2(USB Audio 2.0)
 http://tascam.jp/product/us-2x2/
Behringer UCA222(USB Audio 1.0)
 http://www.behringer.com/EN/Products/UCA222.aspx
ASUS Xonar U7 MKII(USB Audio 2.0)
 https://www.asus.com/jp/Motherboards-Components/Sound-Cards/Gaming/Xonar-U7-MKII/

DIAheart は USB 2.0(および USB 1.1)に対応しています。
また、USB ハブにも対応しています。

音声装置がうまく動作しない場合、USB ハブ(自己給電型(セルフパワー)やバス給電型(バスパワー))の併用をお試し下さい。
また、Valencia では、USB2 と USB3 ポートを替えて試してみて下さい。

DIAheart は、リニア PCM フォーマットのみに対応しています。
 ビット数/サンプル:16 〜 32(正確には、サンプルあたり2〜4バイト)
 チャンネル数:任意
 サンプルレート:任意


多チャンネル音声出力
音声ファイル、および音声出力装置とも、多チャンネル(3チャンネル以上)に対応しています。
音声ファイルまたは音声出力装置が多チャンネルの場合、先頭のチャンネルから順に対応します。
(各チャンネルの「用途」(L、R など)は考慮しません)
音声ファイルのチャンネル数が、音声出力装置のチャンネル数よりも多い場合、出力されないチャンネルがあります。
音声装置形式」で音声装置のチャンネル数をある程度指定できます。

チャンネルと「用途」(スピーカー位置)の対応にはさまざまな規格があります。
本装置では、音声データのチャンネル順のまま出力します。
(各チャンネルの「用途」(L、R など)は考慮しません)
ただし、DIAheartSet/ValenciaSet は音声ファイル変換時に、元の音声ファイルで指定されている各チャンネルの用途を考慮して、可能であればチャンネルを並べ替えます。
このとき、WAV 形式ファイルのチャンネル用途順になるようにします。
WAV 形式ファイルのチャンネル用途順では、チャンネル数によらず、「L」「R」(前方左右)がチャンネル1、2に対応します。
そのため、通常のステレオ2チャンネル音声ファイルと、3チャンネル以上の多チャンネル音声ファイルの併用が容易です。

元のファイルが WAV 形式であれば、並べ替えません。
元のファイルに、WAV 形式で規定されていないチャンネル用途が含まれている場合、並べ替えません。

変換にはシステム(Windows、macOS)で提供されている機能を使用します。
それらの対応具合によって、変換結果が異なることもあり得ます。

より明確な運用のためには、音声ファイル作成時点で、チャンネル数と用途順序、および音声ファイル形式を統一するようにしてください。
また、事前の動作確認を十分行うようにしてください。


出力チャンネル数対応
音声ファイルチャンネル数音声出力装置チャンネル数
123以上
111つのチャンネルを2つに
(モノラルをステレオに)
1
22つのチャンネルを1つに
(ステレオをモノラルに)
22
3以上12装置チャンネル数まで


音声チャンネル変換
新形式シーケンス」を使用時は「音声チャンネル変換」機能を使用できます。



音声ファイル中の「元」チャンネル順序を、「出力」チャンネルに任意に割り当て変更できます。
「共通」は、各音声シーンで「共通」を指定されている場合に使用する設定です。
「(なし)」は変換設定を使用せず、上記の「出力チャンネル数対応」の動作になります。

「元」チャンネル設定がない場合、同じチャンネルに出力されます。
上図の例では「元」チャンネルが「6」まで設定されています。
音声ファイル中の7チャンネル目以降は同じチャンネル番号に出力されます。

複数の「元」チャンネルを1つの「出力」チャンネルに割り当てると混合します。
ただし、音量を調整しませんので、音量が大きくなりすぎてクリップ(飽和)する可能性があります。
音声シーン」の「音量」設定を適宜調節してください。

この機能を使用すると処理負荷が増加します。
音声チャンネル数が多い場合や、大量の DMX データを再生する場合などは事前に動作確認を行ってください。