目次

予定表

「予定表」を使用すると、日時に応じて所定のシーケンスを自動的に再生開始することができます。
「予定表」は「シーケンス」メニューの「予定表を使用」を選択することで使用できます。
「予定表ウインドウ」を閉じると、「予定表」は不使用になります。




「予定表」には複数の「行事」(イベント)を設定できます。
1つの「行事」には、
を設定します。


行事一覧
「行事」を追加するには、「+」ボタンを押します。
各行事には任意の名前を付けられます。
各行事で再生開始する「シーケンス」は、「装置制御ウインドウ」の「
シーケンス一覧」からドラッグ/ドロップして設定します。
「試行」ボタンを押すと、「同期」設定にしたがって再生開始します(自走とは限りません)。


対象となる日時
「対象となる日時」は、 のいずれか、もしくは両方で指定します。
両方指定した場合は、両方の条件を満たす場合が対象となります。

パターン
年/月/日、曜日、時/分/秒それぞれ独立にあてはまる条件で指定します。
指定されない項目(空欄)は「常に対象」となります。
指定する場合は半角数字で、個別の数値をカンマ(,)で区切るか、ハイフン(-)を挟んで連続範囲として指定します。
(例)
月:2,5-8,12
この場合、2、5、6、7、8、12 月が当てはまります。

翌指定
縦棒( | )で区切ると、「翌」指定になります。
たとえば「日」に翌指定をすると、「翌月の」となります。
<例>
縦棒( | )を複数入力しても、1つだけと同じです。
(「翌々」にはなりません)


期間
「開始」から「終了」までの連続した期間を指定します。
1つの行事に、複数の期間を設定できます。
上段の該当する「---」をクリックして、日時単位を指定します。

「期間」を追加するには、「+」ボタンを押します。
「期間」が1つでも設定されている場合、行事が選ばれるには、日時がいずれかの期間(およびパターン)に含まれることが必要となります。
「開始」と「終了」が同じ場合は空であり、その期間に該当することはありません。

「終了」の日時それ自体は対象に含まれません。
例えば、「16:0:0」の場合、直前の「15:59:59」までが対象になります。

「期間」は連続していても、併用される「パターン」によって細分化され得ます。

期間の「翌」指定
「終了」の方が「開始」よりも時間的に早い場合、より大きな日時の境を跨いだ「翌」指定になります。
(「曜日」には「翌」指定はありません)



上図の例では、年を跨いだ 12/31 〜 1/1 いっぱいが対象になります。
さらに、「パターン」で 2020 年が指定されており、これは「開始」の「12/31」に適用されます。
そのため、2020/12/31 〜 2021/1/1 いっぱいが対象になります。


行事の順序
DIAheart は内蔵カレンダー/時計の進行によって、対象となる行事を逐次選択します。
その際、行事一覧の上側から順に、条件に当てはまる行事を選択します。
(上側の行事の方が優先度が高い)
そのため、より限定的な日時の行事を、上側に置くことになります。
上図の例では、毎年 12月 24、25日だけはシーケンス「クリスマス用」が実行されます。
(さらに、毎年 2月 14日だけはシーケンス「バレンタイン用」が実行されます)
「通常」が常に当てはまる(すべて空欄)とすると、それ以外はシーケンス「通常」が実行されます。

一致する「行事」が別のものに代わるときのみ、設定されている「シーケンス」の実行を開始します。
(ただし、後述の「SMPTE タイムコード復帰による再開」の場合は、一致に変化がなくても実行します)

一致する「行事」がない場合は、すでに実行している「シーケンス」を継続します。
そして次に「行事」の一致が起これば、その「シーケンス」の実行を開始します。


保持
「対象となる日時」の「分」や「秒」などに条件を指定すると、短い時間しか対象になりません。
このような場合、「保持」である程度の時間長を指定することで、その行事に留まるようになります。
「保持」による延長は、いったんその行事が選択された場合に有効です。
条件自体を延長するものではありません。
また、上側の行事は「保持」によらず選択され得ます。

(例)
分:59
この場合、毎時 59 分からの1分間だけが対象です。
「保持」を「00:10:00」にすると、対応するシーケンスを 10 分間再生できます。


同期
シーケンス再生時の同期方法を指定します。




「自走」以外では、「オフセット」を設定できます。



旧形式シーケンス使用時
「自走」以外の場合、音声との同期は行いません。
シーケンスの進行(シーンの実行)および DMX データの再生は「同期」で指定された方法で進行し、音声は独立して再生されます。



動作可
これが選択されていると、予定表によるシーケンスの再生開始ができます。
DIAheart 本体の起動時は、常に「動作可」になります。
タッチパネルのボタン操作や、外部制御によるシーケンス再生開始よって、「動作可」が非選択になります。
自動再生」設定によって、自動的に再度「動作可」にすることもできます。


行事選択に使用する時刻



SMPTE タイムコード復帰による再開
「行事」の「同期」が「SMPTE」の場合、SMPTE タイムコード入力が中断すると、シーケンスが停止します。
自動再生」が設定されていると、そちらへ移行します。
その後 SMPTE タイムコード入力が復帰すると、「行事」のシーケンスが再開されます。
(「行事の一致」に変化がなくても)


予定表使用時の DIAheart 本体表示
予定表使用時は、画面下部に「現在日時」を示すボタンを左端に、シーケンスの進行時刻を右端に表示します。
ただし、「SMPTE時刻を使用」が選択されていて、有効な SMPTE 入力がある場合は、代わりにその時刻を表示します。
予定表が「動作可」の場合、ボタンは青色になります。
そうでない場合は灰色になります。
このボタンを押すことで「動作可/不可」を切り替えることができます。
音声入力装置が有効な場合、入力レベルを表示します(-40dB 〜 0dB)。
中央あたりが適量です。




予定確認
「予定確認」ウインドウ(シーケンス メニュー)を開いているあいだ、指定日時に該当する「行事」を、緑三角形で示します。
(選択状態とは別です)
(シーケンスの実行はしませんので、必要に応じて「試行」ボタンを押してください)




「予定確認」では、「保持」設定も反映します。
ただし、「保持」が行事の発生間隔よりも長い場合は、実際には起動される場合とされない場合があります。
これらは、装置の起動時刻などにより、一意には決定できません。
「予定確認」では条件一致ごとに「保持」を適用しますので、実行時とは異なる場合があります。





一方、優先度の高い行事によって、優先度の低い行事の起動が遅れる場合は、実行時と同様になります。