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マージ
「マージ」(merge:併合)は、異なる発生元からの DMX ディマーデータ(通常の照明制御用データ、スタートコード 0)を、チャンネルごとに併合します。
各 DMX ポートのチャンネルごとに、個別にマージ方法を設定できます。
DMX 入/出力で同じ設定を使用します。
マージ方法には
HTP(Highest Takes Precedence)
最も大きいチャンネル値を使用
LTP(Latest Takes Precedence)
最後に変化したチャンネル値を使用
があります。
ポートに1つのチャンネルでも LTP が設定されている場合、ポート一覧に「L」と表示されます。
マージ方法を設定するには、装置一覧内で
1つのポート
だけが選択されている状態で、
設定メニュー
の「マージ ウインドウ」を選びます。
同様に、設定対象のポートは装置一覧内で指定します。
「マージ ウインドウ」内に、チャンネルごとのマージ方法を示します。
「HTP」の場合は空白になります。
チャンネルごとのコマをクリックして切り替えます。
DMX 出力ポートのマージ方法設定は、
装置設定
の「出力マージ方法を指定」が選択されている場合だけ有効です。
処理経路
DMX 入力のマージ方法設定は、同じ「ポートアドレス」(Net/Sub/Univ)に設定されているポートのうち、ポート番号の小さいものが使用されます。
ただし、「予備入力」に使用されているポートは除外されます。
使用されない設定は、薄く(灰色)表示されます。
下図の例では、ポート2のマージ方法設定が使用されます。
「予備入力」は単独で切り替えになるので、マージ(併合)されません。
sACN の Priority(プライオリティ、優先度)
sACN 受信(DMX 出力)では、受信データ内に指定されている Priority(優先度)が、ユニバースごとにその時点で最高のもののみを使用します。
(より低い Priority の受信データは、マージも出力もされません)
最高の Priority のデータが受信されなくなってから、より低い Priority の受信データが反映されるまで、3秒程度要します。
(なお、EtherMX からの sACN 送信 Priority は「100」固定です)