目次

パッチ

チャンネル割り当てを変更します。

ケーブル表示



パッチ設定を配線で表現します。入出力チャンネルが同じものは灰色ケーブルで、異なるチャンネルに出力するものは赤色ケーブルです。
上図の例では、2ch と 3ch の入力のうち高いレベルが 3ch の出力になります。2ch にはいっさい出力されません。
また、6ch の入力は 5ch と 6ch に出力されます。5ch の入力はいっさい出力されません。

配線を追加するには、入力ジャックか出力ジャック上でマウスをクリックし、反対側のジャックまで線を伸ばしてマウスボタンを離します。
配線を変更するには、入力ジャックか出力ジャックの手前でケーブルをクリックし、ジャックまで線を伸ばしてマウスボタンを離します。
配線を外すには、入力ジャックか出力ジャックの手前でケーブルをクリックし、ジャックのないところでマウスボタンを離します。

分割
入力ジャックと出力ジャックを別々にスクロールします。離れたチャンネル間でパッチする場合に便利です。


並列表示



各入力チャンネルごとの出力チャンネルをまとめて表示します。

入力チャンネルを追加するには、いずれの入力および出力も選択しない状態で「編集」メニューの「パッチを作成」を実行します。
出力チャンネルを追加するには、入力あるいは出力を選択した状態で「編集」メニューの「出力を作成」あるいは「出力を複製」を実行します。

入力チャンネルを変更した結果、既存の入力チャンネルと同じになると、それらは統合されます。


変更分表示



パッチ設定を、変更されるチャンネルだけで表現します。


パッチ組
入力チャンネル指定(上の数字)とそれに対応する出力チャンネル指定(下の数字)の組を「パッチ組」と呼びます。
パッチ組の入力チャンネルで指定されていない他の入力チャンネルはそのまま出力されます。
ただし、パッチ組によって他の入力チャンネルからのレベルを割り当てられる出力チャンネルは、複数チャンネルのうち最大レベルを出力します。

ひとつのパッチ組「入力[2]- 出力[3]」が指定されている場合、2ch の出力は常にゼロです。3ch の出力は、2ch および 3ch の入力レベルのうち大きい方になります。
入力カット
出力チャンネル指定を 0 にすると、いずれのチャンネルにも出力しません。
上記の例でパッチ組「入力[5]- 出力[0]」によって、5ch の出力は、6ch の入力レベルになります。
チャンネル数の増加
パッチ組の入力チャンネル指定値以上で、かつ出力チャンネル指定値未満のチャンネル数の DMX 信号が入力された場合、出力される DMX 信号のチャンネル数は出力チャンネル指定値に増加します。

削除(編集メニュー)
変更分表示の時に、選択されているパッチ組を削除します。

パッチを作成(編集メニュー)
「並列表示」の時には、入力および出力チャンネルを追加します。
「変更分表示」の時には、パッチ組を追加します。


素通り
このパッチ機能を使用しないで、入力をそのまま出力します。

パッチ範囲
パッチによって影響されるチャンネルの範囲を表示します。


パッチを読み込み...(ファイルメニュー)
パッチ設定ファイルを読み込みます。

パッチを保存(ファイルメニュー)
パッチ設定をファイルに保存します。


パッチメニュー



クリックテスト
これが選択されていると、マウスボタンを押している間、当該チャンネルに最大値を出力します。
(「素通り」の時は出力しません)

「ケーブル表示」では、入/出力ジャックあるいは結線が対象です。
「並列表示」では、入力,出力のコマが対象です。
「変更分表示」では、入出力の組が対象です。
「ケーブル表示」および「並列表示」では、入力側をクリッックすると、対応するすべての出力が対象になります。

「クリックテスト設定」(後述)によって、動作のしかたを変更できます。

すべて直結
パッチしない状態にします。

すべて外す
いっさい出力しない状態にします。

入力順に並べ替え
パッチ組を入力チャンネル順に並べます。

出力順に並べ替え
パッチ組を出力チャンネル順に並べます。

不要な変更を削除
パッチ動作に寄与しないパッチ組を削除します。
ケーブル表示だけで使用している場合はこのコマンドは必要ありません。

入出力を反転
入出力の関係を反転します。
(ケーブル表示で結線の上下を反転することに相当します)


コマンド入力
これが選択されていると、キーボード入力によってチャンネル選択およびパッチ変更ができます。



書式
<入力チャンネル指定> / <出力チャンネル指定>

<(入出力)チャンネル指定>
チャンネル番号を指定します。
マイナス記号( - )で連続する範囲を指定できます。
スペースまたはピリオド( . )で区切って、不連続に複数指定できます。
(注:実際にはスペースおよびピリオド以外の記号でも区切れますが、将来の互換性のため、他の記号は使用しないで下さい)

入力あるいは出力に「1つのチャンネルだけ」を指定した場合は、「先頭チャンネル指定」となります。
これは、他方で選択されたチャンネル群を「平行に」パッチする場合に使用します。
(上図の例では、入力側が「2~8」のチャンネル範囲で、出力側の「4」は 「先頭チャンネル指定」です。

入出力両方とも「先頭チャンネル指定」ではない場合、指定された各入力チャンネルを、指定されたすべての出力チャンネルに接続します。
(分岐/併合)
1つのチャンネルを「先頭チャンネル指定」にならないようにするには、範囲指定にして下さい。
(例:チャンネル「3」だけを指定するには「3-3」あるいは「3-」)
(例:チャンネル「3」を「5~7」に分岐するには「3-/5-7」)
(例:チャンネル「3~5」を「7」に併合するには「3-5/7-」)

指定された入力および出力チャンネルに接続されているケーブルは、すべて外されます。

入力あるいは出力のいずれかだけを指定した場合は、各チャンネルを選択状態にするだけです(ケーブル表示時のみ視認できます)。


名前を表示



これが選択されていると、各出力チャンネルの名前の表示/入力を使用します。
これらの名前はパッチ設定ファイルに保存/読込できます。








クリックテスト設定
クリックテストの動作を変更します。




複数チャンネルの同時変更
入力側あるいは出力側で選択範囲内のチャンネルからケーブルを移動/追加/削除すると、他のチャンネルも同様に接続されます(入出力チャンネル番号の関係)。
(これは「変更した結果の状態」を複製するものであり、「操作」を複製するのではありません)



上図の場合は、選択範囲内の入力ジャックから新たにケーブルを追加するか、選択範囲内の入力ジャックから出ているケーブルの出力ジャック手前をクリック/移動すると同時変更が有効になります。




上図の場合は、選択範囲内の出力ジャックから新たにケーブルを追加するか、選択範囲内の出力ジャックから出ているケーブルの入力ジャック手前をクリック/移動すると同時変更が有効になります。




Ctrl キーを押しながらマウスボタンを離すと、1つの接続先にまとめることができます。


チャンネルの選択操作
チャンネル番号をクリックして選択状態を変更できます。
Shift キーを押しながらクリックすると既存の選択範囲を拡張/縮小し、連続した一塊の範囲になります。
Ctrl キー(Windows)/コマンドキー(Mac)を押しながらクリックすると、既存の選択範囲に対して個別に追加/除去します。
それ以外は新たな選択範囲を設定します。
ウインドウの余白をクリックすると、装置選択を解除できます。

応用
下図は入力側を全て選択し、入力チャンネル 1 を出力チャンネル 257 にパッチした例です。
この操作の結果、入力チャンネル 1 ~ 256 は出力チャンネル 257 ~ 512 にパッチされ、入力のチャンネル 257 以降は対応する出力先がないので切断されます。






取り消し/再実行(編集メニュー)
変更操作を取り消し/再実行できます。
パッチが複雑なほど、取り消し可能な回数は減ります。
100 個のパッチ組で、変更操作を 50 回程度取り消しできます。