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スクリプト実行

シリアル機能によってコンピューターのスクリプトファイルを実行します。
これはコンピューター内にあたかも一種の「外部機器」があるように振る舞います。
「コマンド」は「スクリプトファイル」のファイル名に対応し、そのファイルによって実際の処理内容を指定します。

Windows の場合
JScript を使用します。
スクリプトファイルの拡張子は「.js」とします。

Macintosh OSX の場合
AppleScript を使用します。
スクリプトファイルの拡張子は「.scpt」とします。
OSX 10.4 以降に対応しています。

Macintosh OS9 の場合
この機能は使用できません。


内蔵機能

音楽プレーヤー操作
Windows および Macintosh OSX で iTunes を使用します。
Ver11.0 で動作確認済み。

mu_acd
オーディオ CD を再生するようにします(再生リストをオーディオ CD にします)。

mu_upl <再生リスト名>
ユーザ作成の再生リストを使用するようにします。
<再生リスト名>は半角英数字のみ使用できます。
(例: mu_upl MyList )

mu_stby <トラック> <時間>
指定位置からの再生待機状態にします。
<時間>は秒単位でトラック(曲)の先頭からの時間です(省略時は 0)。
<トラック>は再生リスト内の番号で 1 から数えます(省略時は 1)。
通常、CD ドライブが停止状態から再生開始すると時間がかかります。
曲と照明のタイミングが重要な場合は、対象のキューによって mu_stby を実行して曲を待機状態にして、別のキューで mu_play を実行してタイミングを合わせると良いでしょう。
(シリアル機能の「保持」はスクリプトの実行が完了してからの時間になるので効果ありません)
(例: mu_stby 3 )

mu_play
再生開始します。

mu_pause
一時停止します。

mu_stop
停止します。

mu_vol <音量> <時間>
音量を設定します。
0 ~ 100 の間です。
<時間>は秒単位でフェードタイムを指定できます(省略時は 0)。
(例: mu_vol 80 1 )


QuickTime Player 操作
Macintosh OSX でのみ使用できます。
Ver7.0.3 で動作確認済み。
QuickTime Player を使用して各種メディア(音声、動画など)を操作できます。
複数のメディアファイルを同時に使用できます。
そのため操作対象は各コマンドで <ムービー名> をファイル名で指定します(拡張子も含む)。
半角英数字のみ使用できます。

qt_open <ファイルパス>
メディアファイルを開きます。
<ファイルパス>はユーザのホームフォルダからのパスを指定します。
AppleScript ではフォルダの区切りはコロン( : )です。
(例:ホームフォルダ内の「Show1」フォルダ内のナレーション用の音声ファイル「N1.aiff」を開く場合
 qt_open Show1:N1.aiff )
なお、このコマンドを使用しないで他の方法でメディアファイルを開いてもかまいません。

qt_close <ムービー名>
メディアファイルを閉じます。
(例: qt_close N1.aiff )

qt_stby <ムービー名> <時間>
指定位置からの再生待機状態にします。
<時間>は秒単位で、先頭からの時間です(省略時は 0)。
(例: qt_stby N1.aiff )

qt_play <ムービー名>
再生開始します。
(例: qt_play N1.aiff )

qt_stop <ムービー名>
停止します。
(例: qt_stop N1.aiff )

qt_vol <ムービー名> <音量> <時間>
音量を設定します。
パーセント(%)で、0 ~ 150 の間です。
<時間>は秒単位でフェードタイムを指定できます(省略時は 0)。
(例: qt_vol N1.aiff 50 )


応用例
Windows Media Player で音楽ファイルを開く。
  • 「ユーザスクリプトフォルダー」に、「mp_open.js」を置きます。
    (ダウンロードして下さい)

  • 使用する音楽ファイルは、ユーザーの「マイ ミュージック」フォルダー(¥Users¥(ユーザー名)¥Music)に置きます。

  • コマンドとして、
    mp_open <音楽ファイル名>
    を記述します。