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Art-Net、sACN

Art-Net および sACN の送受信をします。
これらは別機能ですが、使用方法はほとんど同じです。




「Art-Net」機能では、送受信する「ポートアドレス」を「Net/Sub/Univ」(Net/Sub-Net/Universe(ネット/サブネット/ユニバース))で指定します。
以下では、「ポートアドレス」という語の代わりに、「ユニバース」という語を用います。




「sACN」機能では、送受信する「ユニバース」を「Universe」で指定します。


以下では「Art-Net」機能を説明しますが、「sACN」機能も同様です。
(異なる箇所は都度記します)


動作




何らかの理由で動作できない場合は、ウインドウ下部にメッセージを表示します。




DMX出力
本機能の出力(流れ図の下側)を指定します。





Art-Net メニュー




マージ ウインドウ
マージ方法設定ウインドウを開きます。



「マージ」(merge:併合)は、異なる発生元からの DMX ディマーデータ(通常の照明制御用データ、スタートコード 0)を、チャンネルごとに併合します。
ここでの設定は「動作」が「受信」の時のみ有効です。

マージ方法には があります。
「マージ ウインドウ」内に、チャンネルごとのマージ方法を示します。
「HTP」の場合は空白になります。
チャンネルごとのコマをクリックして切り替えます。
1つでも LTP に設定されているチャンネルがある場合、Art-Net 機能ウインドウに「LTP」と表示されます。

複数の「Art−Net」機能が同じユニバースで「受信」している場合、それらのマージ設定を合成してマージします。
それらの「Art−Net」機能は同じマージ結果を受信します。
マージ設定を合成した結果、1つでも LTP のチャンネルがある場合、Art-Net 機能ウインドウに「LTP」と表示されます。
(例)
「Art−Net #1」のチャンネル1 が LTP
「Art−Net #2」のチャンネル2 が LTP
に設定され、ともに同じユニバースを「受信」動作している場合、
チャンネル1 と 2 が LTP でマージされた共通の結果が、「Art−Net #1」および「Art−Net #2」に受信されます。


送信に任意のポートを使用
Art-Net では、特定の UDP ポート番号を通信に使用するよう規定されています。
同じコンピューター上で、Art-Net の受信を行う他のアプリケーションプログラムを併用する場合、この UDP ポート番号を使用することができなくなります。
これが選択されていると、「Art-Net 機能」を送信だけで使用する場合、任意(規定以外)の UDP ポート番号を使用します。
弊社製ソフトウェア(Rodem など)同士であれば、Art-Net 通信用 UDP ポートを同時に使用できます。
(sACN は対応していません)


出力繰り返し
ディマーデータに変化がないときに、同じデータを送信し続ける頻度を設定します。
「ネットワーク送信」は Art-Net もしくは sACN でネットワークへ送信する場合です。
(ただし、sACN では 2 Hz 以上です) 
「DMX 出力」は、流れ図上でこの機能から出力する場合(下側)です。
この設定はすべての「Art-Net」「sACN」両機能で共通です。




インターフェース
1台のコンピューターで複数のネットワーク インターフェース(例えば Ethernet と WiFi)を同時に使用している場合、送信に使用するインターフェースを明示的に指定します。
「システム既定」は、システムによる通常のインターフェース選択動作(優先度)になります。
この設定はすべての「Art-Net」「sACN」両機能で共通です。
(一方で変更すると、他方も変わる)


参考

Art-Net では、手動設定が不要な「静的アドレス」を用いる方法として、各機器の IP アドレスを
  2.xxx.xxx.xxx
 10.xxx.xxx.xxx
 (xxx は機器ごとに重複しない値)
のいずれかにするように規定されています。
この場合、ネットワークマスクは
 255.0.0.0
とするように規定されています。

機器によっては、任意の IP アドレスを設定できたり、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)による自動割り当てに対応している場合もあります。

いずれにしても、コンピューターの IP アドレスもこれらと同様のネットワークアドレスに合わせる必要があります。