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BlueVAS 通信フォーマット
(C)2009 Yuji Kuwabara


BlueVAS 通信フォーマット

BlueVAS とコンピュータ間はシリアルポートエミュレーション(RFCOMM)で通信します。
すべてテキストデータ(ASCII文字列)です。
改行は CR(0x0D)です。

1サンプルは1行で表現します。
1サンプルには4チャンネル含まれます。
1つのチャンネルデータは3桁の 16 進数で表します。
チャンネルデータは TAB(0x09)で区切ります。
現在、AD 変換の分解能は 10 ビットですので、チャンネルデータは 000 〜 3ff になります。

チャンネルデータは AD 変換されたままを出力し、オフセットしていません。
アナログ仕様はチャンネルごとに異なります。
現状では BlueVAS_H は
 チャンネル1 : 高ゲイン、バイポーラ
 チャンネル2 : 高ゲイン、バイポーラ
 チャンネル3 : 補助入力、ユニポーラ (0 〜 5V)
 チャンネル4 : 補助入力、ユニポーラ (0 〜 5V)
となっています。
そのため、各チャンネルの 0V を表すデータは
 チャンネル1 : 200
 チャンネル2 : 200
 チャンネル3 : 000
 チャンネル4 : 000
となります。

(電圧範囲などの具体的な値は後日示します)

<例>

 :
221     18f     12f     121
222     121     0b3     078
1b8     0f6     098     07a
181     0b3     07e     051
1ad     0fb     0d2     0b9
1de     144     11e     10c
20f     187     15f     14f
239     1ea     186     1f4
 :


電波状況で通信速度が低下したり、コンピュータ側がデータを十分速く読めないなどで
サンプルデータが欠落した場合、BlueVAS は
ov n
という行を出力します。
欠落したサンプル数を十進数で表します( n )。

<例>

 :
1ad     0fb     0d2     0b9
1de     144     11e     10c
ov 521
20f     187     15f     14f
239     1ea     186     1f4
 :



コマンドと応答 コンピュータから BlueVAS へコマンド文字列を送信して動作を変更したり状態を取得できます。 BlueVAS はコマンドに対する応答をサンプルデータ中に挿入します。 (サンプルデータは省略されません) 未知のコマンドには何も応答しません。
サンプリングレート コマンド SR 現在のサンプリングレートを取得します。 SR n サンプリングレートを変更します。 n は周波数(Hz)を十進数整数で指定します。 1 〜 2000 の範囲で指定できます。 BlueVAS はいずれの場合も実際のサンプリングレートを返します。 sr n 通信接続後は常に 1 Hz になります。 <例> SR 120  (コンピュータから BlueVAS へのコマンド)  : 1ad 0fb 0d2 0b9 1de 144 11e 10c sr 120 20f 187 15f 14f 239 1ea 186 1f4  :
フィルタ遮断周波数比 コマンド FR 現在のフィルタ遮断周波数比(対サンプリングレート)を取得します。 FR n サンプリングレートに対するフィルタ遮断周波数比を変更します。 n は周波数比を実数で指定します。 0.1000 〜 1.0000 の範囲で指定できます。 BlueVAS はいずれの場合も実際の周波数比を返します。 fr n 現時点では、通信接続後は常に 0.3333 になります。 <例> FR 0.37  (コンピュータから BlueVAS へのコマンド)  : 1ad 0fb 0d2 0b9 1de 144 11e 10c fr 0.37 20f 187 15f 14f 239 1ea 186 1f4  :
バッテリレベル コマンド BL 現在のバッテリレベルを取得します。 BlueVAS は現在のバッテリレベルを返します。 bl x x はチャンネルデータと同じで、10ビットデータを3桁の 16 進数で表します。 現状では 16V スケールです。 400 (3ff + 1) : 16V 200        :  8V <例> BL    (コンピュータから BlueVAS へのコマンド)  : 1ad 0fb 0d2 0b9 1de 144 11e 10c bl 2a5 20f 187 15f 14f 239 1ea 186 1f4  :
装置名 コマンド DN 装置の名前を取得します。 BlueVAS は装置の名前を返します。 dn BlueVAS_H この名前によりアナログ回路定数(オフセット、スケールなど)の種類を区別できます。 <例> DN    (コンピュータから BlueVAS へのコマンド)  : 1ad 0fb 0d2 0b9 1de 144 11e 10c dn BlueVAS_H 20f 187 15f 14f 239 1ea 186 1f4  :